開業前情報

感染症対策の取り組みの紹介

感染症対策

鹿屋市旭原町の歯医者『かのや歯科・矯正歯科クリニック』は2022年3月開院に向けて準備を進めています。
現在、新型コロナウイルス(COVID-19)は第5波の収束傾向にありますが、依然として予断を許さない状況です。当院で行う歯科医院としての感染症対策に関する重要な項目の一部を紹介していきます。COVID-19の脅威が報道される今だけではなく、常日頃から同様の対策を講じることが重要です。

①全ての方に対して等しく感染症対策を行う

標準予防策(スタンダード・プリコーション)とも呼ばれ、感染症の有無にかかわらず全ての患者さんに対し感染予防対策を行います。血液、体液(唾液等)、汗を除く分泌物、傷のある皮膚・粘膜などを感染の可能性のあるものとみなし対応することです。
問診票で感染症の有無の確認は徹底していますが、以下のようなケースから患者さん・スタッフを守るためにも重要な考え方です。

・患者さん自身が感染していることに気付いていないケース
・問診票への申告間違い・虚偽申告のケース
・未知の感染症への感染リスク

②滅菌可能機材の滅菌の徹底

滅菌可能な機材の滅菌および交換を徹底します。一般治療器具、外科器具をはじめ切削用タービン・バー、根幹治療用のファイルなどの滅菌も行います。滅菌器は性能別にクラス分けされていますが、当院では「クラスB滅菌器」を導入します。また、滅菌効率を高めるために滅菌前にジェットウォッシャーや超音波洗浄機での事前洗浄も行います。

最高基準クラスB滅菌器のSTERI-B
クラスB滅菌器

欧州最高基準の「クラスB」準拠の滅菌器を導入します。洗浄や消毒だけではウイルスや細菌の感染リスクが残ってしまいます。

クラスB
「Class N」「Class S」「Class B」のうち、最高基準Class B準拠の滅菌器です。
クラスB
各基準の中で唯一、全ての形状の器具を滅菌できます。

③滅菌が難しい機器・道具の使い捨て

滅菌器での滅菌は高温にさらされるため、熱に弱い機器では使用ができません。当たり前のことではありますがグローブ、エプロン、紙コップをはじめプラスチック製の診療材料などは使い捨て(ディスポーザブル)とし、患者さんごとに取り替えをします。

④スタッフや患者さんの体調チェック、手指消毒

現在の状況では、スタッフだけでなく来院して頂いた患者さんにも手指消毒、体調や発熱のチェック、診察時以外でのマスク着用にご協力いただく予定です。地域の皆様に安心して通って頂くため、またスタッフやその家族の安心安全のために、お手数ですがご協力をお願い致します。
マスクの着用が難し方、アルコールにアレルギーのある方はスタッフにお伝え頂けると幸いです。

⑤空調管理

院内は24時間換気を行い、常に院内の空気が入れ替わるシステムを導入します。また口腔外バキュームも配置し、削片の飛散などに対策していきます。

当院は開院に合わせて「歯科外来診療環境体制」の認可申請予定です
感染症対策の装置・器具の設置だけでなく、診療時の偶発症や緊急時の対応に取り組んでいる歯科医院が厚生労働省から認可されます。院長は新型コロナウイルスの流行の始まる前から医療安全のセミナーを定期受講し、前院の管理者時代もこの認可を受け診療していました。この姿勢は今後も変わらず徹底していきたいと思います。